もちねこ
WEBサイト「コミックタタン」にて人気連載中の「顔に泥を塗る」
インパクトのあるタイトルと表紙もすごいのですが、メイクが巧くなりたいのに上手にできないと悩むヒロインが、モラハラカレシと向き合うことで成長していこうとする姿にドキドキする作品です
あらすじ紹介
同棲中の彼氏・ハルにそう言われ続け、25歳になってもメイク初心者の美紅。 メイクの腕は全然上達しないけど、このまま彼と結婚して仕事を辞めるなら、 それもそれでいいのかも…と思っていた矢先、美紅の前にメイク好きの男の子が現れる。 綺麗に施されたメイクに感激した美紅だったが、ハルの反応は信じ難いものでーー? メイクで自分の人生を取り戻す、人生再起ストーリー!
ネタバレNGの方は閲覧にご注意をお願いします
1巻 | 第1話 | 第2話 | 第3話 | 第4話 |
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「顔に泥を塗る」第22話
もちねこ
キャリアウーマンの母を応援していたはるくん
はるくんの母親は弁護士で、いつもきれいに化粧をし、明るい色の服を着たキャリアウーマンだった
「化粧は女の武器なのよ」と言って真っ赤なリップを引いて笑う母
授業参観に来る母は、他のお母さんたちよりもあか抜けていて、はるくんの自慢の母だった
だから、忙しい母を助けようと、家のことをなるべく手伝っていたはるくん
だけど、父は、外で働き、家のことをまったくしない母を不満に思っていた
「早く帰れ」というから、わざわざ仕事を切り上げて帰ってきたのに、テーブルに並ぶのは出前のお寿司
「せっかく帰ってきたのに、出前の寿司ってなんなんだよ!」と母を責める父
母は、わたしだって仕事をしてて時間がないのよ!と喧嘩腰で怒鳴る
母親には、家にいて、家の事や子供の面倒を見てほしい父
言い合いになるふたり
その様子をじっと聞いているだけのはるくん
怒った父は、お寿司に手を付けず、「仕事に戻る」と家を出ていく
「そんな派手な口紅を塗って、おしゃれして、好きな仕事をして・・・さぞかし楽しいだろうよ」と捨てセリフを吐く父親
母親は、ひとり泣いている
泣いた母親は唇をぬぐう
真っ赤な口紅がみっともなくよれる
泣く母親に「母さんの口紅は、男に負けないための武器なんでしょ」と声をかけるはるくん
母親は、泣いてはるくんに抱き着いてくる
でも、この時、はるくんは心の中では父親と同じ気持ちを持っていた
派手な化粧をする女は汚い
ある日、友達に塾をさぼってゲーセンに行こうと誘われるはるくん
なんとなく、友達についてゲーセンへ行く
ゲーセンで、友達たちは、いつも家にいる母親への愚痴をいいまくっている
それを聞いていて「ご飯を作ってもらって、世話をやいてもらえるくせに・・・」とイライラし、ひとりでゲーセンを出るはるくん
本当は、母親には外で働かず、家にいてほしい・・・
だけど、外で働く母のことも尊敬をしている
母さんだって、外でひとりで戦っているんだ・・・と自分に言いきかせる
だけど、そんなはるくんの目に、男と連れ添って歩く母の姿が目に入る
車に乗り込む母と男
車の中でふたりはキスをしていた
「化粧は女の武器なの」と綺麗に化粧をしていた母親を“汚い”と思うはるくん
「真っ赤な口紅は汚い女の色だ」と思うのです
そして今・・・はるくんの目の前に座る美紅の唇は真っ赤
それを見て不快だと思っているはるくん
以前の美紅は、淡い色が好きだったし、派手な色は苦手だって言っていたのに・・・
あの男の影響を受けて好きになった色を、さも、自分で選んだみたいに思っている
早く元の美紅に戻さないとと思うのです
もちねこ
はるくんが派手なメイクが嫌いな理由がわかりました
これを、正直に美紅に言ったらいいのに・・・と思いながら読んじゃいましたが
でも、言ったところで美紅は、「母親は母親。わたしはわたし」と言いそう・・・
このふたり・・・合わないのでは?