「ギルティ ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~10巻」第48話 ネタバレ感想

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注意
この記事は「ギルティ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~」10巻のネタバレが含まれます

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「ギルティ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~」登場人物紹介

荻野爽(爽)

女性ファッション誌編集部で働く35歳
夫の一真とのふたり暮らし。夫の浮気に気づいて離婚

荻野一真

爽の夫。広告代理店に勤めている。
一見、優しくて理解のある完璧だんな。不倫がバレて爽と離婚した

瑠衣

爽の行きつけのバーで会う友達。爽の愚痴をいつも聞いて慰めてくれるが、実は、一真の浮気相手

秋山

爽の高校時代の元カレ、つらかった10代を支えてくれた。子供がいる既婚者
9巻 第40話 第41話 第42話 第43話 第44話
10巻 第45話 第46話 第47話

「Episode 48」瑠衣の独白!爽はショックで泣く!

逃げてきたことの天罰

その時の気分で怒ったり喚いたり泣く爽の母親の「小高かすみ」

かすみは、常に情緒不安定でヒステリーだった

それに対して父親は、とっても優しい人だった

妻であるかすみと喧嘩になって、一方的にたたかれ怒鳴られた後も、幼い爽が怖い思いをしただろうと「ごめんな」と声をかけるような父親だった

爽の中には、ただただ優しかった父親の思い出しかない

その父親が出て行ったあと、母親の情緒不安定はさらに悪化・・・

自殺未遂までするようになり、一緒に住んでいる爽は、母親に振り回されて疲れ切っていた

そして、母親が包丁を持ち出して「一緒に死んで」と言った時、ついに、キレて「勝手に死ねよ!」と怒鳴った爽

この拒絶が決定的に母親の心を打ち砕き施設に連れていかれることになったが、この時、爽の心には「ようやく、母親から解放された・・・ようやく自分の人生を歩ける」という安堵が広がった

母親がいなくなり、秋山への未練を思い出す爽

でも、自分は秋山がいたら、きっと依存してしまう・・・と思い別の相手を見つけて結婚した

自分では前を向いて歩いているつもりだった

その時、雑誌のエッセイ記事を任された爽は「つらい今日は、日々、遠ざかる」と書いている

でも、今になって思えば、遠ざかったんじゃなく・・・ただ逃げ続けてきただけなんだ・・・と気づく

爽は、そうやって逃げ続けた天罰を受ける覚悟で、USBの中身をチェックする

瑠衣からのメッセージ

PCにUSBをいれるも、その中身は空っぽ

データが消えていることに気づいた爽

消したのは瑠衣?と思いながら、ファイルの中身を隅々まで確認する

すると、音声ファイルがひとつだけ入っている

「消し忘れた?いや・・・瑠衣にかぎって・・・」と、音声ファイルを聞き始める爽

その音声ファイルは瑠衣からのメッセージだった


 

秋山が瑠衣との約束を破って爽と会っていたのを見てしまった瑠衣・・・

傷ついた瑠衣は泉川先生の元へ向かった

泉川先生から「人の心は変えられませんよ」と言われ、一時は、前を向いて歩こうと思った瑠衣

けれど、その瑠衣に、おばさんが声をかけてきて・・・

お兄さんにも母親にも捨てられちゃったのね・・・と言って瑠衣の首を絞めてきた

おばさんに「あんたの母親がした報いを、あんたが受けろ」と言われた瑠衣

命からがら逃げて泉川先生の家へ逃げた

男にだらしない母親がどこかで恨みを買って、その矛先が自分に向いたのか?と思った瑠衣は、自分を殺そうとしたおばさんのことを調べ始めた

すると、そのおばさんが、爽の母親である「小高かすみ」であることがわかる

 

母親のことをよく知る泉川を問い詰めた瑠衣

泉川からは「人の心は変えられない」と言われ、一度は、その言葉を受け入れたが瑠衣だが、気持ちは、すっかり「変わるように仕向けるのよ」って気持ちになっていた

 

泉川から聞いた話では・・・

爽の父親である小高雅人は、小高かすみとつきあっている最中に、瑠衣の母親である「明菜」と出会い恋に落ち、かすみと別れようとした

雅人と別れたくなかったかすみは、雅人を繋ぎ止めるために妊娠する

雅人は、責任を取ってかすみと結婚

そして、爽が生まれたのだが、爽が4歳ぐらいのときに、明菜と再会

爽の母親は、半狂乱になって雅人と明菜を引き裂いたが、すでに、この時、明菜は、雅人の子供である瑠衣を妊娠していた

 

その後、明菜は秋山の父と出会い再婚したが、瑠衣の存在をしっている爽の母は、秋山家の周辺をうろついて見張っていたという

瑠衣の母親の明菜が、瑠衣のことを学校に行かせず、家に閉じ込めていたのは、このかすみの存在のせいだった

しかし、明菜は純粋な母性で瑠衣のことを守っていたわけじゃない

いつか、雅人とヨリを戻すためのコマとして瑠衣という娘の存在が必要だった

そして、秋山の父から離婚を言い渡された後、明菜は、雅人に、娘がいることを告げて、雅人を奪い返した

 

秋山の家から母親である明菜の元に引き取られた瑠衣

家の中には、大人の男性がいたが、母親に瑠衣が虐待を受けていても、その男性は、ずっと見て見ぬふりをしていた

瑠衣は、雅人が、自分の本当の父親とは知らずにいたが、泉川の話で、あの男が自分の本当の父親だと知ることとなる

 

爽は秋山との会話で「(出て行った)お父さんに帰ってきてほしい・・・お父さんだけは、私を愛してくれた」と言っていた

 

同じ男を爽は「優しい男」だといい、瑠衣は「クソ男」だと思っていたと知った瑠衣はショックを受ける

兄だけじゃなく、父親まで奪った爽が許せない・・・しかも、本人は正義を振りかざし、他人の物を奪っているのに気づいていない

「私は、私を地獄に突き落とした人間を絶対に許さない・・・誰かの“善”は、誰かの“悪”でもあるの・・・」

爽は、音声を聞いて、瑠衣が、自分の異母姉妹だと知ってショックで震えて泣いている

同じ音声を秋山も聞いていて・・・秋山もショック受けていた

もちねこ

爽の母親も瑠衣の母親もクソ女すぎる!

こんなクソ女に愛される雅人って・・・どういう男なの?と、そっちの方が気になりましたよ・・・・

瑠衣は、雅人が、今も、瑠衣の母親と一緒にいるようなことを言っています

雅人に捨てられたって言う意味では爽も一緒なので・・・ある意味「同志」なのでは?って気もするのですが・・・

しかし、今までの爽が瑠衣に言った言動が、ちらほら回想で出てくるのですが・・・まあ、爽も、自分が正しいと言わんばかりに瑠衣のことを見下げた発言をたくさんしていますねー

確かに・・・・これは、許せないわ・・・

何も知らず、瑠衣のことを見下げてきた爽のことが「裸の王様」に見えてきました

でも、爽のことだから、負けないんだろうなー・・・(今は泣いているけど!)

何度、傷つけられても立ち上がって戦ってきたからねー

ある意味・・・・ふたりとも、クソ女の娘?

似てる・・・

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