もちねこ
前号で 語られた理久の過去!!
いやいや・・・よく考えたら 鈴との関係を語られていなかったことに今月号を読んで気がつきました・・・
だって・・・前号・・・すっごくドラマチックに盛り上がっていて 読後の満足感が大きかったんだもん・・・
その続きとなる今号では 鈴と理久の仲がなぜこれほどこじれてしまったのかが描かれています
目次
「ショートケーキケーキ 第49話」の見どころ!
もちねこ
小さいときの鈴は理久のことが大好きだった
理久が捨てられた子供だったことを知り 涙を流す天
その天に まだ話は続きます・・・と 話し続ける白岡さん
白岡さんは 思春期時代 自由奔放にのびのびとヤンキーとして青春を謳歌していました
そして 18歳になった時に ふたりのお坊ちゃまたちの習い事の送迎係として 水原家に呼び戻されるのです
白岡が久しぶりに会った 鈴は小学3年生。理久は小学2年生となっていました
この時 鈴と理久はこの時 とっても仲よさげです
車での送迎の時 立派な跡継ぎになるのは 理久ではなく鈴だと話すふたり
理久は この時 まだ 自分の親は病気で亡くなったものだと思っています
ただ 周囲の大人たちの噂は ちらほらと入ってきてもいて 理久もなにかしら「変だな」と気づき始めています
お稽古の送迎の帰り 神社に寄ってほしいと頼む理久
渋る白岡に「神様に おれの本当の家族をくださいってお願いするんだ」って言うのです
それを横で聞いていた鈴は 「理久は本当の家族じゃ 俺の弟なんじゃー」と理久をどこにもいかせまいとギュッと理久にしがみつくのです
その鈴の必死さに 涙を流す理久
その二人を見て 黙り込んでしまう白岡・・・
「お前なんてゴミみたいに捨てられたのに」
この時 鈴と理久の間には 血のつながりはないけど 幼い子供ながらに 一緒に暮らす者同士としての絆がちゃんとあるんですね
その状況が変わりだすのが 子供の優劣が明らかになる年齢になる頃です
理久は 鈴よりもなにをしても優秀だったのです
鈴は ちょっとおっとりしたおおらかな両親の血が濃いのでしょうか?
ご飯の時間になってもピアノの練習をやめない鈴
「自分はお兄ちゃんだから 理久よりうまくならなきゃいけなんじゃ」って泣きながらピアノの練習をしています
そんな鈴を 真幌は「そんな風に考えなくてもいいのよ」と諭すのですが 鈴は納得ができません
鈴は 理久に勝ちたくて お稽古の教室も別々にしてしまいます
そして・・・
どんなにがんばっても理久に勝てない鈴は ある日 ついに「お前なんてゴミみたいに捨てられたくせに」と理久に言ってしまうのです
理久は自分が捨てられた子供だとわかっていた
縁側でひとり佇む理久
歩み寄る白岡の気配に気づき 理久の方から「おれ 本当は 捨てられたんだって」と言います
周囲の噂は 噂ではなく事実なのだと 判別がつく年齢へと移り変わってきているんですね
大粒の涙を流す理久を後ろから抱きしめる白岡・・・
そして・・・実は鈴は おじいちゃんっ子だったんですね・・・
でも 祖父である雪次は 自分の愛娘である真幌に似ていない鈴を可愛がることがなかったのです・・・
どんどん 擦れていく鈴の心・・・
そこに 母親と父親が一度に亡くなってしまうのです
両親の葬式で現れた理久の生みの母親…
まだ小学生である子供を残し交通事故で亡くなってしまった両親・・・
父親と母親のお葬式の日・・・
鈴が家の外に出ると ひとりの女性とぶつかります・・・
その女性は 転び うずくまったまま「ごめんなさい」となんども言うのです
女性のただならぬ様子に驚く鈴・・・
女性は「こんな形で先生が亡くなるだなんて・・・」と泣き 鈴に向かって「理久 一緒に暮らそう」と言います
鈴は この女性が 理久の母親であるとわかるんですね
「お前が死ねばよかったんじゃ」と鈴は女性に向かって叫んでしまうのです
女性は その場を走り去っていってしまいます・・・
鈴の声が屋敷の中に聞こえたのか 白岡と理久が 何事か?と屋敷から出てきます
鈴は 女性が握りしめていた手紙を拾いビリビリに引き裂いてしまいます
そして 理久に「お前の母親 おれとお前の区別もつかんかったわ」と言い捨てるのです
女性を追いかけようとする理久
行こうとする理久の腕を必死につかむ鈴
「あんなヤツ 追いかける価値なんてない」と鈴が理久に叫ぶのです
兄弟の中に決定的な亀裂が入り…
理久は 鈴の腕を振りほどき 下を向いていまいます
腕を振りほどかれたときの鈴のショックな顔がなんとも印象的で
立ち去ってしまう理久の背中を見ながら 鈴は涙を流しています・・・
そして 白岡に連れられ屋敷に戻ってきた理久を待っていた鈴は 理久に「ここは もうお前の家じゃない」と言います
「こんなゴミクズ野郎 弟なんかじゃない」
鈴のその強い言葉にショックを受けた理久は 鈴の胸ぐらをつかみ「本気で言ってんのか?」と聞きます
「ずっとお前のことが目障りだったんじゃ」と叫ぶ鈴・・・
その悲しいことばに涙する理久・・・
悲しい兄弟喧嘩で今号は終わっています
もちねこの感想
いやー・・・理久と鈴・・・どちらに肩入れして読むかで感想が変わってきそうな回です
理久に肩入れをして読んだら ひたすら鈴の幼さがイラッとすることと思います
鈴に肩入れして読んだら 鈴のこじれた心を癒やしてあげたくなります
もちねこは 鈴に肩入れして読んじゃいました・・・
鈴は理久のことが大好きなんですよね
大好きな理久を守る側でいたかったんですよ
でも なにをやっても自分の方が劣っているから それがかなわない・・・
理久にとっては自分を捨てたとはいえ 唯一の血の繋がった母親なんですが 鈴にとっては そうじゃないんです
しかも 大好きな理久を連れて行こうとした
それで 理久の生みの母親に攻撃的な言葉を投げかけちゃったんですよね・・・
素直になれない 不器用でしかいられない鈴に 同情しちゃいました・・・
すごく面白い回だったと思います
理久に鈴の不器用な中に隠れた愛情が伝わる日がくるといいな・・・と願わずにいられません
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