聡子さんといると わがままになる「私の少年 4巻」【コミックレビュー】

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もちねこ

こんにちは!もちねこです。「私の少年 4巻」が発売されました!

「私の少年」は、「このマンガがすごい!2017〈オトコ編〉」で2位にランクインしていたことで知ったマンガです

月刊アクションを男性向けの漫画雑誌ということで、ノーチェックだったんですが、「このマンガがすごい!2017〈オトコ編〉」で2位にランクインしたことで、あちこちの媒体で取り上げられ、その描写の美しさに手に取った作品なんですよね・・・

もう・・・そこからは・・・転げ落ちるがごとくハマってしまって・・・・

主人公の少年・真修のかわいさにドキドキして、30歳OLの聡子に自分を投影して読んでいます

そうなると、今度は、この作品、なんで、男性マンガ雑誌で連載されているんだろうー???って不思議で不思議で・・・?

男性の方は、このマンガのどこに面白さを感じるのかな?って、興味津々なんですが・・・

男性が読んでも「面白い!」って部分がきっとあるんでしょうね!!

「私の少年」評価
(4.5)
ストーリー
(4.5)
読み応え
(4.5)
大人女子度
(1.5)
総合評価
(4.5)

「私の少年」あらすじ・ストーリー解説

「私の少年」は、スポーツメーカーに勤める30歳の聡子が、夜の公園で12歳の少年・真修と出会うことで始まるストーリー

聡子は、根が真面目で、とてもクールな性格で、正直、男性からみてウケがいいとは言えない性格の持ち主

同僚として働く元彼からは、完全に友人扱いで、婚約者の女性を堂々と紹介されてしまう始末・・・

他の女性のように男性に当たり前のように甘えられる性格ではない聡子

でも、見た目以上に、実は、繊細で細やかなハートを持っていて、したたかになりきれない不器用さを持つ女性なのです(←こういう女性、きっと、たくさんいると思うー!!)

そんな聡子は、複雑な内面を抱えつつも、誰にも頼れず、甘えられず、ただ、ひとり孤独に自分と向き合うしかない、子供ではいられない、大人にもなりきれない年齢にさしかかっていて・・・

そんな聡子が出会った真修は、父子家庭で弟がいる男の子で、髪の毛は伸ばしたまま、何日も同じような服を着て、お風呂も入っていないような身なりで夜の公園で空気の抜けたサッカーボールを蹴っている子でした

真修を放っておけないと思った聡子は、自然と、真修のことを気にかけ、世話を焼いてしまうようになる

仕事で手一杯で子供には手をかけられない父親に、どこまでも気を使い生活をしている真修が、聡子といることで子供らしい反応を見せるたび、聡子の孤独な心にあたたかい感情が生まれるようになる

孤独だった聡子と、ひとりぼっちだった真修はお互いが寄りそうように、支え支えられる関係をほのかに築きだすが、そんなふたりの関係は世間は認めなかった

まず、真修の父親に聡子の存在がバレ、聡子の元カレの同僚からも「お前 オカシイよ」と冷たい言葉を浴びせられてしまう

そして、いろんなことが未熟で、感情表現が下手な聡子は、真修と物理的にも距離を置くことになってしまうのだ・・・

「私 真修がかわいそうだったから つい 手を差し伸べたんだと思います でも、ちがったんです。

あの子が 私に 手をさしのべてくれていたんです」

3巻で、真修との別れを決意した聡子の言葉に、真修との関係すべてが詰まっています

そして、いよいよ、ふたりの別れ・・・

お互いが一番、孤独だったときに出会った、心の拠り所を失う悲しさ・・・

これが、大人の男女であれば、世間から攻撃をうけることもなく共にいられたのに、相手が小学生であり、18歳という年の差は、それを許さない

聡子が真修が残した留守録のメッセージを聞くシーンは、ほんと、涙なしでは読めない・・・

聡子が、真修になにもしてあげれなかったって思う気持ちが苦しい・・・

でも、3巻のラストは、聡子と真修の別れから2年・・・仙台の実家ぐらしを始めた聡子と、修学旅行で仙台にきた真修との再会シーンで終わっているんです。

4巻は、希望に満ちた巻になるのか?

さらに、つらい巻となるのか?

多くのファンが楽しみにしていた最新刊なんです

「私の少年」4巻 コミックレビュー【ネタバレ含】

真修視点で進む4巻。真修を見ていると懐かしい気持ちになる

4巻の表紙の真修、超絶!!かわいいですよね!!

真修は美少年って設定なんですけど、その設定の説得力がある表紙となっています

4巻は、ほぼ、真修視点で話が進みます

自分が一番孤独だった小学生時代に寄り添ってくれた聡子と、東京から遠く離れた仙台という地で再会を果たす真修

聡子と再会した真修は、自分が幼かったせいで、聡子との関係を壊したことを謝ります

真修は、すごく、自分を責めているんですね

真修が小学生時代の回想で、父親が、「自分のしたいことばっかり通して 肝心な約束を守らない」と真修を責めるシーンがあるんですよね

(真修の行動は、子供らしいお願いだったり、わがままなんですけど、それを許さない父親ってどうなの?って思うんですが・・・)

その時、父親から怒られた経験から、自分がわがままなせいで、聡子さんとの別れの原因を作ったと思い込んでいるんですね

聡子にアドレスを渡し、東京に帰ってから、ひたすら聡子からの連絡を待つ真修のソワソワした姿は、ほんと「あるある」って感じで・・・

一度途切れた糸が、再び繋がったシーンでのうれしさが詰まった笑顔は、ほんと、胸にギュッと来ます

4巻の真修は、聡子からの電話をソワソワ待ったり、連絡が途切れたら、途方に暮れたり・・・

なんというか・・・ほんと、その気持の余裕の無さが、すごく子供らしいんですよね

読んでいて、世界の狭かった自分の中学生時代を思い出しました

そういう子供らしさを見せつつ、4巻ラストの「聡子さんといると わがままになる」って電話越しの真修のセリフには、もう、小学生の面影はないですよね

真修が大人になっていく途中過程を見たような気持ちになって、ズシリときました

これからもどんどん成長していく真修・・・どのように変化をし、大人になっていくのか本当楽しみです

もちねこの感想

いつもこの作品を読んで思うのは、真修と聡子が大人になって出会っていたらどうなっていただろう・・・って部分

真修が20歳の時、聡子は38歳・・・

真修が30歳の時、聡子は48歳・・・

恋愛関係になるとしたら・・・周りが「え!?」ってびっくりされる年の差だけど、なしではないと思う

真修が、18歳年上の聡子を「かわいい女性」「守ってあげたい存在」だと思っているのなら、そこにはなんの問題はない・・・

さらに、これが、男女逆転をしていたらどうだろう・・・

男が年上であれば、18歳差なんて、当人同士が愛し合っているのであれば障害でもなんでもないはず・・・だと思う

ふたりが出会ったのが、真修がまだ大人の非保護化となる年齢だから、ドラマが生まれるのだ

真修の持つ幼さは、年相応のものなのに、それが、逆に、読んでいて、いつもハラハラさせられます

大人女子の読者から見たら、「守ってあげたいのは真修」なんだけど、真修が「かわいくて守ってあげたい」と思っているのは聡子っていうのがね・・・

小さくでも、ほんと男の子なんだよなーってほのぼのした気持ちにさせられます

そして、守りたいって気持ちがあるから、子供だって強くなれることがあるんだと思う

ふたりの今後の行方から、まだまだ目が離せません

続きが楽しみな作品です