友達以上、恋人未満の心あたたまるBL「ひだまりが聴こえる」文乃ゆき

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もちねこ

こんにちは!もちねこだよ。今日は、BLコミックのご紹介記事です。映画化もされている有名コミックです。とってもすてきな心温まるお話なんです
ひだまりが聴こえる
ときめき度
(4.0)
面白さ
(4.0)
大人女子度
(3.0)
おすすめ度
(5.0)

「ひだまりが聴こえる」レビュー

閉ざした心に入ってきた相手は同性でした。

「ひだまりが聴こえる」は、中学のときに突発性難聴を患って心を閉ざした大学生の航平と、明るく朗らかな同級生・太一が主人公

同性同士の友だち以上、恋人未満の切ない関係を描いた恋愛ストーリーなんです

航平は、障害者というには、日常の生活はなんでもこなせ、でも、周囲の声は聞き取りづらく、何度も聞き返していまう・・・周りから理解がされにくい障害を持っているんです

そして、航平自身も、自分が障害者と認められない

だから、「耳が聴こえない扱い」を受けるとイライラするし、でも、自分の難聴を理解してもらえないと心を閉ざしてしまう

何度も何度も心を閉ざし続け、ついに、自分を理解してくれる人間などいないんだと諦めた時、明るく、おおらかで大雑把で、食いしん坊で心根がまっすぐな太一と出会うんです

航平のいる側で、他の男子が、「不幸自慢の嫌な奴」と陰口を叩いているのを聞いた太一はその男子を殴ってしまいます

「太一には関係ないんだからほっときなよ どうせ俺は聞こえないんだから、別に・・・」という航平に、「聞こえないからって、何言ってもいいわけねーだろ」

「聴こえないのはお前のせいじゃないだろ」

ときっぱり言う太一

太一のその一言が、航平の閉ざされていた心に、風穴を開けるんですよね

誰かに理解された。誰かに救われた。って気持ちが、恋心に変化することは、ほんとよくあることで、航平も、この後、一緒に太一と行動を共にすることで、どんどん太一を特別視していってしまうんです

航平の難聴になった時期を描いていることで深みが増した

もともと、耳は聞こえていた航平

ある日、高熱を出した翌日から、耳が聞こえ辛くなるのです

自分自身は、高熱を出す前と出した後と、なにも変わっていたいはずなのに、いきなり、周りからは、「かわいそうな子」扱いを受ける

何度も聞き返してしまうから、友人からは「めんどくさい相手」扱いを受け、女子生徒たちは、容赦なく上辺だけの同情を押し付けてくる

ここで、航平の、すべての物事を、悪い方向へと捉えてしまう彼のめんどくさくて繊細な性格を掘り下げているんです

そんな彼が、男に恋をしてしまう・・・

もう・・・そこからは、一層、めんどくさくなっちゃいます・・・

航平が、聴力も太一も全てをなくしてしまうって自分で自分を追い込んでいくシーンは、ほんとにグッときます

溢れ出す涙が、本当に切ない

ちょっとめんどくさくて繊細な航平には、太一くらい明るくて一生懸命で大雑把なくらいの相手が丁度いいのかもしれません

シリーズで続いています

この作品、きれいに一冊にまとまっていますが、ふたりが両思いといい難い関係までで終わっています

続きとなる作品が、シリーズ2作目の「ひだまりが聴こえる-幸福論-」

そして、シリーズ3作目となる「ひだまりが聴こえる -リミット-(1)」は、只今、連載中となっています

 

この子の笑顔を自分は守りたいなって思ったときには、もう、恋に落ちていて

そう思った相手が、たまたま同性だった。

とっても素敵な恋をやさしいタッチで描いている心あたたまる作品です。

BLですが露骨な愛情表現のシーンはありません。

心揺さぶられるマンガを求めている方は、ぜひ、一度、立ち読みを覗いてみてくださいね

「ひだまりが聴こえる」映画化されている

2017年6月に「ひだまりが聴こえる」は映画化されています

杉原航平役に多和田秀弥さん

佐川太一に小野寺晃良さん

どちらも若手人気俳優さんですよね。

映画の口コミをみたところ、なかなか、高評価の口コミが並んでいました

DVD化は、2018年1月10日となっており、現在予約受け付け中のようです

ひだまりが聴こえる [DVD]

もちねこ

最後まで読んでいただきありがとうございました
シリーズで読んでいくと、一層、深みが増すコミックです。文乃ゆき先生は、別名義「茜田千」でも活躍中です。そちらは、非BL用のお名前のようで、そちらの名義で出版されている「さらば、佳き日」も、すてきな作品となっています

関連『このマンガがすごい!2017』オンナ編にランクインした『さらば、佳き日』