消えたアイドル×ゴーストライターの再生譚「君はゴースト 1巻」深谷みのる【コミックレビュー】

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もちねこ

こんにちは!もちねこだよ。フィールヤングで連載中の「君はゴースト」の1巻が発売されました。冴えない風の男性と、すごい美女の組み合わせの表紙は本屋でも目立っていましたよー!!

「君はゴースト」は、期待の新人作家として華々しくデビューしたが、その後、ゴーストライターとしての仕事ばかりをこなす桜木のもとに、元アイドル・真咲遥の手記を代筆してほしいという依頼が舞い込むことで始まるストーリー

芸能界の闇にハラハラしつつ、主人公二人の距離が縮まっていくドキドキ感も味わえる一度で二度美味しいコミックなんです。

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この記事には「君はゴースト 1巻」のネタバレが含まれます、。閲覧にはご注意をお願いします

「君はゴースト 1巻」の見どころ

冴えないヒーローに秘密めいた元アイドル。先が見えない面白さ

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画像引用:コミック裏帯より

大学在学中に華々しい新人賞を受賞し、期待の新人としてデビューした桜木(本名:佐倉)

しかし、今では、ゴーストライターとして仕事をこなし、日々の生活をなんとか送っている。

そんな桜木のもとに、元アイドルである真咲遥の手記の話が舞い込む

真咲遥は、一世を風靡した可憐で清純派のアイドルだったが、ある日、突然芸能界から干され、姿を消したのだ

その真咲遥が、映画で復帰するにあたり彼女の本を出版するそうなのだが、本人直々に、桜木を指名したという・・・

桜木のデビュー作である「黄昏に告ぐ」は、当時絶頂アイドルだった「真咲遥」をモデルとして書いた作品だった。それゆえ、ある種の後ろめたさも有り、桜木は、最初、乗り気ではなかったが、引き受けることになる。

そして、目の前に現れた元アイドルの大人になった美しい姿にドキドキしてしまうのだが・・・

取材していくうちに、真咲遥の持つ独特の距離感と、はじける笑顔の中に時々見せる見せるヒヤリとさせる冷たい表情に、作家としての好奇心がざわめきだすが・・・

真咲遥の持つ輝くような笑顔や、いたずらっ子のようなあざとさ・・・芸能人が持つ輝きを持つ遥が持つもう一つの冷ややかな表情は、この物語の先にある暗闇を想像させます。

そして同時に、その遥から目が離せない桜木の思いが今後どう成長していくのかが楽しみで仕方ないコミック1巻となっています

真咲遥が干された理由。芸能界の闇

1巻の後半では、遥が過去に味わった芸能界の闇について描かれています。

それは、デビューしたての遥は、まだ若く、純情で素朴だったため、努力すれば芸能界で輝くことができると思ったのですが、自分が知らないうちに、信頼していたマネージャーの手によって、私生活がネット中継されていたというもの・・・

遥は、事務所が用意した部屋を逃げだしたことで、芸能界を干されることになったと桜木に語るのですが・・・

もちねこ

当時、遥を憎んでいた後輩アイドルや、見た目は物腰柔らかい雰囲気なのに商品を売るためにならなんでもやるマネージャーなども、出てきて、遥の味わった芸能界の闇は他にもあるように思えます。フィクションだよね?と信じたいけど、芸能界怖い・・・って思っちゃう気持ちが拭いきれない・・・

いくつも残る謎の数々をまとめてみる

芸能界を干されていた遥は、巨匠蔦原映画監督の作品で大々的に芸能界に復帰します

元アイドルだった時、遥の私生活をネット中継した元マネージャーが意味ありげに姿を表わすのですが、なにか、今後、仕掛けてきそうで怖いです。

あと、アイドルだった遥に、私生活をネット中継していることをリークした人物がわからないままなんです?

これ、誰なのか、すっごく気になるんですけど・・・すでに登場しているよね?誰なんだろう・・・

それから、今のマネージャーと遥の関係・・・ただの、マネージャーと芸能人というには、桜木に何か隠し事をしている雰囲気があるんですよね・・・

最後に、なぜ、遥が桜木をゴーストライターとして選んだか・・・

桜木のデビュー作「黄昏に告ぐ」は、国民的アイドルが干されて数年後、彼女に関わったものが次々と殺されるというサスペンスタッチのミステリーものなんです。

遥が桜木を指名したのは、何かしらの思惑がありそうな予感がします。

感想まとめ

桜木が、遥の持つ美しさの裏にある闇に惹かれていくのが、すごく、すんなり心に入ってきました

遥の笑顔が、ほんと輝くようにかわいいんですよ。笑顔が、ぱああああっ!!ってはじける感じで・・・その分、時折見せる、ヒヤッとした冷たい表情にドキッとする。

遥が、過去の芸能界で受けた仕打ちを語った後、自分のことを「幽霊」だと比喩するシーンがあって・・・

自分のことを「幽霊」だって笑っていう遥が、得体しれないものに思えてとっても怖いです・・・

この「君はゴースト」という題名は、ここからきているのかな・・・

でも、煽りに「再生譚」ってありますからね!!ハッピーエンドに向かっていると信じたいです。

いくつもの謎を残して、続くとなっていましが、大変、読み応えのあるコミックだと思います。